Cutie Blonde*頬に白ホイップ*
5*頬に白ホイップ
* * * * *


12月21日。
ようやく満足のいく形に仕上がって、私の新作ケーキをキューティーブロンドのみんなに食べてもらうことになった。


「うわーひなたちゃんの新作ケーキ!」

「見た目は悪くない。」


目をキラキラさせているチャコさん。そしてその隣には無表情の増田さん。


「いただきまーす!」

「期限ギリギリ、だな。」


フォークをさして口へと運ぶ朱里ちゃん。厳しい口調の倉持さん。


その他のみんなにも試食ということで食べてもらう。
…私はゆっくりと顔を上げ、倉持さんの表情を窺った。





「…ふーん…悪くな…。」

「美味しーっ!ひなたさん、美味しいですっ!」

「あ…朱里ちゃん!」


倉持さんの言葉を遮るくらい大きな声で朱里ちゃんが叫んだ。
倉持さんの視線が鋭く光る。


「見た目も冬っぽくて可愛いし、甘すぎなくて美味しい!」


朱里ちゃんがニコニコしながらそう言ってくれる。
それにつられて私も微笑んだ。

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