「っ、ん…、」


何度も何度も角度を変えて重なる唇。降り続くキスの雨、触れる三浦さんの唇はやはり氷みたいに冷たいのに……

二人の間に漏れる吐息はとろけるほど甘く熱い。



口端の隙間から漏れ出た声に私の羞恥心は煽られる。うっすら瞼を持ち上げた視界を占領するのは、私を鋭い瞳に映し込む三浦さんのドアップ。


その鋭利な視線が私に突き刺さり、熱く疼いていた身体の芯から熱が一気に引いていく。



「(こんな…目…、)」

唇が離れハッキリと顔が見えるようになり、確信した。


―――――三浦さん、怒ってる…?


鋭い視線、こんな目は見たことない。苛立っていると言う言葉も当てはまるけど、…それよりも、酷く冷たい。




「み…うら、さん…?」

「誰アイツ。」

「え…?」

「誰だよ、さっきの男。」





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