恋花火

出逢い。


想い出~現在~。・*・。・*・。・*・。

sideみゆ

「キンコーンカンコーン」

久しぶりに学校に来た。
毎日聞いてた懐かしいチャイムの音、
いつも仄かにコーヒーの香りがしていた職員室、
授業をサボってたときにいつも来てた学校の屋上。

そのすべてが
懐かしくて、
切なくて、
そしてとても愛おしい・・・

「ぉお。
 みゆじゃないか。
 しばらく見ないうちに大人になりやがってーーー(笑」

「あーーー!!
 小田原先生!!」

この人は小田原光彦先生。
あたしの高3の時の担任で今じゃ英明高校の校長になってるお偉いさん。

「今更かよ(笑
 失礼なところは今も変わってないんだな(笑」

「先生うざい(笑」

小田原先生ってほんと昔っからこういう性格なのよね・・・
なんてゆーか・・・
人をからかって楽しんでる。
いわばドS!?

まぁ、でも面白いから当時から結構人気だったんだけど。

「そういえば、みゆは何の仕事をしてるんだ?」

・・・まずい。

「なんで急にそんなこと聞くんですか・・・?」

「べつにいいだろう?
 もしかしてイケナイ仕事でもしてるのか?」

・・・やばい。
・・・ばれる。

あたしがキャバ嬢だってこと!!

「あははーーーー
 してるわけないじゃないですかぁーーーー
 先生ついにボケちゃいましたかぁーーーー?
 あははーーーー」

「・・・おまえ
 ほんと嘘下手だな・・・」

ばれたーーーーーーーーーーーーーー!!

「すみません!!
 えっと・・・
 夜の接客業・・・
 つまり・・・キャバクラで働いてます!!
 ほんとーーーーーーにごめんなさい!!
 土下座でもなんでもしますから!!
 だから許してください!!」

言っちゃった・・・
先生怒るよね・・・

「・・・ほんとになんでもするんだな?」

「はい・・・」

「わかった。」

そういって先生はあたしの顔に接近してきた。

ぇえ!?
まさかキキキ・・・

キスするのぉーーーーーーーーーーー!?

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