本と私と魔法使い

ゆめみていたの

夢見てた、
永遠に続く幸せな未来を…

あなたとの未来を、
ただ、夢見てただけなの。


当たり前みたいに。

ー…


昨日、アイリスと話したあと意気込んで電話をかけたものの…

「なんで出ないのよ?!あンのクソオヤジ…っ」


私の昨日のあの素晴らしい勇気をどこにもってきゃいいの?
私はケータイをベットの上に叩きつけた。

「おーい、咲ー?」

「あー、おはよ、和泉」


部屋のドアを開けてひょっこり和泉は顔を出す。
和泉は顔を出しながら、今日、ヒマ?と聞いてくる。
土曜日だから、なんの予定もないわたしは別に無いけどと答えた。


「一緒に外行かねぇ?」

は?
< 148 / 251 >

この作品をシェア

pagetop