ふたりの総長〜恋を知る〜
「ふぅー疲れたぁー。」



あたしは被っていたフードを脱ぎ、ソファーに腰かけた。



さすがに大男支えるのは疲れるわー。あいつ、たまり場に着くぐらいには全体重あたしにかけてたからなぁー。



今度しめてやろーかな?



そんなことを考えながら肩をほぐしていると、



「もーやだー!!本当それ!?」



「マジマジ!!」


外から楽しそうに話す男女の会話が聞こえてきた。あたしは窓の外を見た。



手を繋いで寄り添って歩いている。青春って感じだな~。あたしには程遠い話だな。



だってあたしは・・・・・





関東№1の暴走族、蝶華の総長だから━━━━




こんなあたしを好きになってくれる男なんているはずない。





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