ふたりの総長〜恋を知る〜
「あっ、そうだ!!」




今までの空気をガラッと変えるように、お袋が声を上げた。



「あたし達これから出かけて来るから、夕飯自分で勝手に食べてね。」



そう言ってお袋は5000円札を渡してきた。



「弘もそれで食べてくれていいから。」



「やった。ご馳走になります。」



「じゃあね。」




俺が金を受け取ると、親父とお袋は俺の部屋から出て行った。




「今日は何の用なんだろうな?」



親父達は用事があったりして外食をすることがよくある。
今日は・・・・・




「結婚記念日だから、どっかの高級ホテルにでも行くんじゃねぇ?」



「あ〝、忘れてた。おめでとうって今度言っとこ。」



「じゃあ飯食いに行くか。」



「そうだな。俺肉食いてー。」




俺たちは飯を食いに家を出た。






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