平凡なオンナの異常な日常
2011年11月26日(土) 午後0時
重い瞼をあけると、ぼんやりとした真っ白な壁が広がっている。

手前に視線を戻すと、目の前に置かれたピンク色のU字型の容器に焦点が合う。

ゆったりと渦を巻くような意識の中で、それが嘔吐物入れの容器だと気づく。

「あぁ、無事に終わったんだ。」

休憩室のベッドに横たわっていることを認識するが、あまりの呆気なさに何だか実感がない。
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