私のスーパーマン

出会い


「なつかしいなぁ…」

私は高校の同窓会にきていた。

私の名前は阿部友梨。
高校卒業後、保育関係の短大を卒業した私は、都内の保育園で保育士として働いてもう三年となる。

「友梨~?」

この子は親友の早紀。
大好きなバレーを続けるため、大学には推薦されて入学した。
今は社会人チームで頑張っている。

私が彼を見つけたきっかけでもある。

あの日、落ち込んでいた私に気分転換にバレーでも見てみなよと言ってくれたのは彼女である。

住んでいるアパートも近いため、今も週1のペースで飲んだりしている。

「あー、なつかしい!」

私が見ていた高校生の時の写真を早紀と一緒に懐かしみながら見た。

「ふふっ、友梨はあの頃からずっーと橋本だったよね~?」

橋本、とは彼の事。
橋本祐樹選手。
私が初めてみた時は20歳だったから、今は27歳の現役バレーボール選手だ。
「だって好きなんだもーん。」

それは変わらない。
ただ、この気持ちはたぶん憧れ。
遠い人だとわかっているから。

それに実際に今までいろんな人とも恋してきたつもりだ。


…本気になれた事はないけど。

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