その週の木曜は滝本君と同行だった。
京葉大の別の科の契約がうまくいきそうで、最後の一押しのプレゼンを企てたのだ。


彼との仕事は、本当に息が合うと思う。
 
今回は私が主となりプレゼンをしたけれど、それをサポートする彼の間の良さと、的確な仕事ぶりには本当に助けられた。


「相澤さん、やっぱりすごいっす」

 
あれから滝本君は、プライベートに触れない。


「そんなことない。今日は、滝本君に助けられた。
あのジジイ、くだらないことばかり……」
 

どこの科にもひとりやふたり、揚げ足を取るのが大好きな人がいるものだ。


「あはは。相澤さんがジジイなんて言うんだ。
けど、あのジジイを見事に退けたのは、流石でしたよ」