彼女を溺愛する俺
*赤ちゃん*

――カタッ


先生は椅子に腰をおろし、


わたしの顔をみて、



にっこり微笑み…


「おめでとうございます。今、丁度二ヶ月ですね、」


と、いい紙に何か書いている。


私は頭が真っ白だ



先生は言葉を続け


「どうしますか。広田さん。産みますか?おろしますか?」


「せ…先生…。」


やっとの思いで出した言葉


「はぃ?」


「あ、あ…の…わたし、わ…わかりません。」


いきなり涙がこみあげていき、泣きながら先生にいった。



「広田さん?あなたまだ高校生ね?」


「は…ぃ」


「相手の方は分かりますか?」



「分かり…ます」



だって、はじめての相手は


あの人。



記憶がある



私はその人としかシてない。


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