怪盗4902

~怪盗4902~ ばれた?!

シェリスが草陰を飛び出した途端、

「・・・キミ、シェリス・コードだね?」

後ろから声をかけられた。

「っ?!」

後ろを振り向こうとすると、首に冷たいものが当たった。

首元を見ると、ナイフが――キラリ――と怪しく光った。

「動かない方がいいよ?動くと切れちゃうからね♪」

「くっ・・・。」

2人はしばらく動かなかった。



「・・・あなた・・・怪盗4902でしょ・・・」

沈黙を破ったのは、シェリスである。

「・・・・・そうだよ♪僕は、怪盗4902。

正確には、怪盗ブルームーン。青い月って意味。」

怪盗ブルームーンは楽しそうに言った。

「・・・で、そのブルームーンさんの目的は何?」

「・・・目的?」

ブルームーンがかすかに反応した。

「そうでしょ?じゃないと、こんなことしないでしょ?」

「さすが・・・よくわかってるね♪」

ブルームーンは楽しそうに言った。

「・・・で・・・なに?」

「目的は・・・キミを奪うこと!」

さも、当たり前に言った。
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