バニラ
Vanilla4*あたしを愛して*
「――んっ…ダメッ…」

恭吾の舌が、敏感なところに触れる。

ビクビクと震える自分の躰に逆らうことができない。

「――やあっ…んっ…」

敏感なところを丁寧になでる舌に、あたしの頭の中がおかしくなる。

「――ふあっ…あっ…」

もうダメ…と、思ったその時だった。

「――理彩」

「――えっ…?」

恭吾があたしの名前を呼んだと思ったら、何故か行為を止めた。

どうしたんだろう?

「どうせだったら、抵抗して欲しいんだけど」

そう言った恭吾にあたしは耳を疑った。
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