30才の初恋

副社長の祖父藤川信

藤川信さんが斗真のおじいちゃんだなんて、本当に驚いた。


斗真の家と私の家が近くて、いつも斗真の家に遊びに行った、その家が藤川信さんの家だったなんて。


当時斗真は両親の元を離れ、藤川の家で生活をしていたらしい。


私は藤川のおじいちゃんが大好きだった。


斗真どうしてあんな酷い事を私に言ったのか、藤川さんが話してくれた。


藤川の家は斗真の母親の実家で。


斗真の両親が不仲の為、母親の実家預けられたのだ。


小学5年生の時、斗真は両親の元へに帰る事になり、私と別れるのが辛くて、自分が嫌われるように酷い言った。


今さら真実を知っても、あの時の苦しさを忘れる事など出来ない。

許すとか許さないとか、そんな問題ではないのだ。


「明日美はここから逃げて、又引きこもるつもりなのか。」


ううん、そうはなりたくない。


家族の応援を裏切りたくはないもの。


だから、決心した。


「この会社を辞めない。斗真の力で入った会社かも知れないけど、私なりに前を向いて歩いて行きたい。」


藤川さんが喜んでくれた。


本当に心からそう思えたから。


もう、大丈夫。


自分に何度も言い聞かせた。


私は自分の道を歩いて行く。


清水斗真なんて、どうでもいい。


私の人生に関係ない人。

























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