打倒パニック障害!!パート2~妊娠編~
産婦人科
堤下にボロボロにされたまま、その足でE産婦人科へ向かった。
産婦人科はいくつか下見をしていたが、全国的にも人気があるという、E産婦人科に行くことにした。

元は個人病院で、大きくなり、医師7名、助産師30名以上、看護師10名という発展を遂げた病院である。

医師も助産師も、皆さん優しく感じの良い人ばかりだった。

そこではエコーと共にゴマちゃんの心音も聞かせてくれた。

「ドドドドドド!」

それは大人の何倍ものスピードの鼓動だった。
この瞬間、言葉では言い表せないほどの、感動が込み上げた。
小さいながらに、凄まじい生命力を感じた。
それと同時に、父親になる事への実感がじわじわと湧いてきた。

この時7週と2日。
ゴマサイズから豆サイズになった為、『ゴマちゃん』改め『まめちゃん』へと改名。
たまに『まめ太』『まめ子さん』『まめらった』などなど呼ぶことはあるが、出産するまで『まめちゃん』と呼ばれる事になる。

出産予定日は『平成21年6月22日』
 
人数が多い為、完全予約制のE産婦人科(ケータイからでも予約可能)。
次の予約を20日にして、帰宅した。

堤下によって、ボロボロになっていた妻だったが、まめちゃんの心音のおかげで、随分と穏やかな気持ちになっていた。

11月13日に妻の実家の太宰府のD病院へ、薬を貰いに行った。
そのまま妻の実家へ行き、私だけ帰宅した。
妻はペットの犬の毛繕いをしたり、友達とカラオケに行ったりと、久々の帰省を満喫していた。
15日には、妻の母方の祖母に会いに、佐賀まで行った。
同じ年に亡くなった祖父の命日と、まめちゃんの出産予定日が同じだった事から
「じぃちゃんの生まれ変わりかもしれん!」
と、話が盛り上がった。
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