こちらミクモ探偵事務所2
恵一はビンを乱暴に受け取ると、コートのポケットに突っ込んだ。
「言っとくけど、これは羽兎さんの為だからな!お前の為じゃ無いんだからな!」
「うるせぇよ。そんな事言ってる暇があったらさっさと仕事しろ」
「……ハイ」
正論なので反論できない。
いつもの様にざわざわと捜査する三人。
そんな三人の前に颯爽と、ある人物が立ちはだかった。
「――アンタが三雲紘哉ッスか?」
そいつはダルそうに口を開いた。