こちらミクモ探偵事務所2

恵一はビンを乱暴に受け取ると、コートのポケットに突っ込んだ。

「言っとくけど、これは羽兎さんの為だからな!お前の為じゃ無いんだからな!」

「うるせぇよ。そんな事言ってる暇があったらさっさと仕事しろ」

「……ハイ」

正論なので反論できない。

いつもの様にざわざわと捜査する三人。

そんな三人の前に颯爽と、ある人物が立ちはだかった。

「――アンタが三雲紘哉ッスか?」

そいつはダルそうに口を開いた。

< 28 / 320 >

この作品をシェア

pagetop