白いジャージ8~先生と熱い想い~
LOVE.2

幸せの向こうで




―幸せの向こう―





「よぉし、今からは俺達が頑張る番だな」




先生はシャツの腕をまくり、キラキラした笑顔を向けた。





「そうだね。頑張ろうね!」



と言っても頑張るのは先生なんだよね。




今回の二次会の司会進行役。



私はビンゴの景品を買いに行ったり、装飾の準備をしたくらいで・・・・・・



一足先に車で二次会の会場へ向かう。




夜景が見えるオシャレなカフェ。



何度も下見がてら、その店に足を運んだ。







「直のチューがないと頑張れないかも」




そんなかわいいことを言う先生に、そっとキスをした。





「たっくんと中田に負けないように俺達もラブラブでいような」






ハンドルを握った先生は、まっすぐに前を向いてそう言った。




「うん!!そうだね!」




私も前を向いた。







たっくんとゆかりが結婚した。



新しい扉を開けた。





これからのふたりが楽しみ。



どんなふたりになるんだろう。



どんな家庭を築くんだろう。






私も、先生と・・・・・・


最高の夫婦になるんだ。





今はまだその夢の途中。





ゆかり達と私達、どっちが先に、夢を叶えるかな。








< 68 / 374 >

この作品をシェア

pagetop