苦く甘い恋をする。
「だから、言ったろ?
俺、好きな子には意地悪するタイプみたいだって」


「……か……からかうのも、いい加減にして!!」


恥ずかしさもあって、手をブンブン振り回すと……。


「バーカ」


長谷川くんは、ふわりと……。


本当にふわりと私を包み込んで、髪の毛をゆっくりと撫でながら声を落とした。


「それも悪くないって思わせたのは、おまえだろ?」
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