ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
今にはじまったことではない。

それは別れてからずっと思っていたこと。

想像したくないけど、ヒロくんが別な女の人を抱いていることを考えてしまう。

わたしを忘れて、わたしの知らない女性を愛しているヒロくんに裏切りと絶望を勝手に感じていた。

それが自ら選んだ道だったのに。


「……辛かった。苦しかったの。嫉妬でどうにかなりそうだった。いけない? こんなこと思うなんて虫がよすぎるって思ってる? でもそうなんだもん。2年半たっても、そう思っちゃったんだもん。仕方ないじゃない!」


隠しても無駄だと思った。

きっとわたしはそれでもヒロくんを追い求めてしまうから。

無意識に目で追ったり、仕事のことで話しかけられながら思いっきり意識してしまったり。

きっと隠し通せないよ。

だってこんなにも好きがあふれてくるんだもん。

止められない。

叶わない恋だとしても、この気持ちだけはどうしようもないよ。



世良課長にはあとでちゃんと自分の気持ちを伝えて断ろう。

激しく興奮している中で、そのことだけは冷静に思っていた。
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