社長の彼とあたしの恋愛
婚約


洸輝の実家は、高級住宅街で有名な場所の、一等地に建っていた。


あたしの実家の三倍はある様な、純和風の一戸建て。



あたしたちが通された部屋は、池が見える和室の部屋だ。


「庭に池…」


呆気に取られていると、会長と洸輝のお母さんが入ってきた。


「待たせてすまなかったな」


「いえ。今日は、ありがとうございます」


あたしは向き直って、お辞儀をする。




< 172 / 208 >

この作品をシェア

pagetop