背後の彼
亡くなった高校時代の彼氏の事は
確かにその通りだ。

しかし、彼が

憑いている

なんて事が
本当にあるのだろうか。


当然、あの占い師とは
今日が初対面である。

私の過去
それも彼氏と付き合い始めて間もない日の
私の身に降りかかった不幸など

知っているはずがない。


占いの類いと同じように

幽霊の存在も全く信じていない私は

今日起きた事を
なかなか素直に
受け入れられなかった。
< 27 / 78 >

この作品をシェア

pagetop