背後の彼
「本当に今まで、ごめんね」

私はその時

彼の声が段々小さく
聞き取りにくくなりつつある事に気付いた。


「俺がいなくなったら
絶対すぐに
新しい彼氏……」

――え。ちょっ……。
「待って!」


思わず
大声を上げてしまった。
< 70 / 78 >

この作品をシェア

pagetop