恋の始まり




律side



肌寒さが気になり始めてる秋。
俺達三年生は、就職や大学、専門学校やらこの先の話しをしてた。
俺ら三人もどうするか悩み始めていた。


昼休み、何時も通り屋上にいた。


「どーしよー…」

「僕は進学するつもり」

「大学ね…」

「……皆さん大変そうですねぇ…」



天海は大学進学しか頭にないらしく、親の反対を押し切って、名門大学に入るらしい。
紫苑も普通レベルの大学進学を考えている。
だけど、俺は迷ってるんだよなぁ…。

将来は保育士になりたい訳。
だけど、大学出てからでもいんじゃない?と兄貴が言ってて。
…専門学校に行きたい俺は…自分の選んだ道か、兄貴に従う道か。
迷ってます……。
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