溺愛しましょう!狼先輩!!!
September

始業式

「ゆーおはよー!」


いつも通り和にぃと洋にぃと歩く朝。


これまたいつも通り
元気な声が後ろから飛んできた。



「さーちゃんおはよう。」


「あぁ!!!もっかい!
もっかい名前読んで!!?」


「さーちゃん?」


「はぁー!
やっぱりゆーの声だぁ!!」


夏休みに何度も聞いたはずなのに
まだ声がまた消えるんじゃないかと
心配し続けてるさーちゃん。



声が戻ったときには
涙をボロボロ溢してたさーちゃんを思い
私はじぶんの声のありがたさを
改めて深く感じる。



「感激もいいけど
もう電車くるよー?」


洋にぃの言葉に時計をみると
確かにギリギリの時間になっていて。



「あ!ゆー急ごう!!」


「うん!いってきます!」



私たち2人は駅に走ったのだった。






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