学園は中立の立場であるが、各国に依頼を要請される場合がある。


学園長は正式な依頼書を眺めてから、眉間を押さえた。


騎士の称号も持たない、まだ幼さが抜け切らない生徒達ばかりがいるこの学園に、何故この依頼が舞い込んで来たのか…。


断れる事なら、当然断っていた依頼内容だ。


討伐命令と書かれた文面には、恐ろしい二つの名前が出されていた。


『迷いの森』と『竜』。


どちらも関わりたくない名前だ。


「辛い立場なものです」


そう呟くと、学園長は依頼書を折り畳んだ。


――――――……
――――……


「刹那、本当に引き受けて良かったんですか?」


学園長室を出るなり、ディアンは躊躇いがちに尋ねて来た。


「迷いの森は、Aランクの魔物揃いです。しかも、討伐対象は――…」

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