枕を抱いたまま、私はかれこれ二時間も悩んでいた。


オルフェルドにディアンの事を報告すべきか?


彼にとっては大した問題じゃないだろうし、報告するだけ迷惑だろう。


でも、黙っているのは罪悪感が…。


悩みに悩んで出した結論は、今は無害だし保留にしておこうだった。


――――――……
――――……


「精霊祭?」


休日の朝、やけにめかし込んでいるアリアに尋ねて初めて祭りを知る。


「年に一度、豊饒を精霊王に感謝する日!ってのは建前で、カップルが永遠の愛を誓う日でもあるの出会いを求める男女は白いリボンを、カップルは赤いリボンを手首に付けるのが風習なの!」


アリア熱弁。


私は気圧されながら、頷くしかない。


「で、刹那は誰と精霊祭に行くの?」


「私!?」


頭を過ぎったのは、オルフェルドの顔。


だが、それは万が一にもありえない事だ。


「部屋で暇潰しかな〜」


行く相手いないし、などと気楽に考えていたその時だった。

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