☆一番星☆
意識
.



「いやぁー、清々しくていい天気だね!」




朝からかなりテンションが高めの紗羽。




「変なことは言わないでよ?」


「変なことってなぁに?」




なんて、笑いながら言っているけれど、こういう紗羽は手をつけられないんだよね。


変なことを口走らなければいいんだけど。


そんな紗羽を横目に見ながら、アパートを出て、ゆっくりと公園へ向かう。


公園が近づくにつれて、ボールが地面を弾く音が聞こえてくる。


相変わらず舜くんは来るのが早いな。


シュートしている舜くんを見て……


やっぱり、優太を思い出す。




「しゅんにいちゃーん!」




いつものように、蒼太が舜くんの名前を呼んで走りだした。




「おー、蒼太!」




あたしも蒼太についていく。




「絢華さん、おはようございます」


「おはよ。今日ね、あたしの友達もついてきちゃったんだ」
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