☆一番星☆
大切な存在
.


結局昨夜は気まずいまま、眠りに就いた。


朝目が覚めたとき、横に舜が寝てるのを見つけた蒼太は、嬉しさのあまり、朝からかなりハイテンションだった。




「ママー、しゅんにいちゃんおとまりしたの?」


「ふふ、そうだよ」




蒼太は、まだ眠そうに目を擦りながら寝転がっている舜に跨がって、馬に乗ってるかのように、お尻を上げたり下ろしたりしてる。


そのたびに舜は“うっ”と声を上げてるし……


思わず笑みがこぼれた。




「絢華さん、笑ってないで助けてよ」


「ふふ、ごめん。蒼太、もうすぐ朝ご飯ができるから、お着替えしちゃいなさい。できなかったらママのことを呼ぶのよ」


「はぁーい!」




そう言って蒼太は舜の上から降りて、着替えのあるリビングへ向かった。
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