今夜、俺のトナリで眠りなよ
 3ヶ月前に、中学のときの同窓会が開催されるという通知をもらった。

 もちろん、参加に丸をつけて私は返信した。

 あの時はまだ結婚したてで、みんなに結婚したって自慢したいっていう気持ちもあって、深く考えずに丸をつけた。

 結婚して3ヶ月が過ぎて、優樹さんとの距離も縮まらず、結婚して本当に良かったのかと後悔し始めている今、同窓会に行きたいという気分はすっかり消えている。

 それでも、おしゃれして出掛けたいって気持ちは残っていて……。

 鏡の前で、ワンピースを着てくるりと一回りした。

「それで行くの?」

 私の部屋のドアを開けた一樹君が不満そうな声をあげる。

「だめ?」

「スカートが短すぎる」

< 80 / 135 >

この作品をシェア

pagetop