いつも通りバイトを終え、白くなる息を吐きながら工場の門をくぐる。



12月下旬ともなれば、そろそろ雪が降ってもおかしくない。


今年はホワイトクリスマスになるかな?



そんな事を思いながら、めっきり冷え込んだ暗い夜道を歩いていると、不意に背後から明るい光に照らされる。




驚いて振り返ると、その光は車のヘッドライトだった。



工場は町外れにあるから、こんな時間に車なんて珍しいな。


そう思いながら車を見ていると、車は静かに近づいて来て私の横で止まった。



唖然として眺めていると、助手席から龍二さんが現れた。



「お疲れ様。寒いでしょう?さあ、乗って」



龍二さんはニッコリ微笑むと、優雅な身のこなしで後部座席のドアを開いた。



開けられたドアの中に視線を向けると、猛さんが「迎えに来た」と優しく微笑んでいた。



『ありがとうござい』



いまいち状況が飲み込めなかったけど、龍二さんに「寒いから早く乗って」と急かされるままに、猛さんの隣へ乗り込んだ。



 

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溺愛  最強  ヤクザ  純情  年の差  孤独 

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