その日は、晴天だった。

晴れ渡った空が、俺たちの未来を示していてくれているのなら、こんなにうれしいことはない。


彼女をタクシーに乗せると、ひどく緊張した面持ちで固まっているのがおかしい。
けれど、俺も同じ。こんなに緊張したのは、きっと生まれて初めてだ。



「璃音」

「ん?」

「幸せに、なろうな」

「光希……」


隣に座る彼女の手を握りながらそんなことを呟くと、声を震わせる彼女。

長かった。あまりに長かった。
何度も何度も離れても、やっぱり再びめぐり合えた彼女。


彼女は確かに、運命の人――。




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