初めて迎えた彼女とのクリスマスは、彼女が家に招いてくれて、それは楽しかった。
皆でシャンパンを空けて、大きなケーキを頬張り、お母さんと璃音が作ったという、大量の夕食もごちそうになって。


本当は二人で……と思っていたけれど、彼女が両親に愛されている姿を見られて何だか幸せな気持ちになったから。
そして、こうして彼女がさりげなく両親に紹介してくれたのだと、そう思った。大切な日に、こうして会う人として。


最初は緊張した俺も、優しいご両親のおかげですっかり打ち解けて、次にまた来る約束まで取り付けたほどだった。




俺は幸せだった。

たまらなく愛おしい璃音と、そのご両親に囲まれて。



そして、雪が深々と降る寒い夜。
その日は彼女の誕生日だった。


バイト代をはたいて、レストランにでもって言ったのだけれど、璃音は首を縦に振らない。


一緒にいられるだけで、それでいいから……って。




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