すっかり憔悴しきったお母さんを目の前に、俺はやっとのことで、売店で買った飲み物とお弁当を半分だけ口に押し込む。


俺が倒れるわけにはいかない。
少しでも、ご両親を休ませてあげなければ。




それから3日経っても、ただモニターの音が響くだけで、璃音に何の変化もない。

ただ静かに吸い込まれる点滴が、彼女の生命を保っている。



「そろそろ、目覚めてもいい頃ですが……」


医師の弱々しい声。



もしも、このまま目覚めなかったら――。
俺はどうしたらいいんだ。


できるなら俺の命を、彼女に差し出したい。
彼女のいない人生なんて……。




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