廊下に出て

はぁ~

一息。

「大きな溜息だな」

ふ、副社長!

「す、すみません」

「謝らなくていいよ。アイツのお守りなら溜息もつきたいわな」

お守り…私、やっぱり秘書じゃなくお守りなのね。

「そんな沈んだ顔すんなよ。せっかくの可愛い顔が台なしだ」

う、うぅ…お世辞でも、今は褒めてもらえれば嬉しいわ。

何たって今日は社長様に振り回された日だもんね。

「ありがとうございます」

「虐められたら言えよ」

「はい。でも副社長が、私を社長のお守り役にしたんですよね」

何となく副社長と2人、自動販売機の前に行き缶コーヒーなんか飲んでいた。

「あれ、ばれてたか?」

「はい。初めから社長の秘書っていうか、お守り役にする為入社が決まったって…それから社長の本性を私にはばれないようにって箝口令が出てたとか」

副社長を横目で睨む。

「ハハハ…悪い、悪い。面接した時に君ならしっかりしてそうだし、アイツの外見にものぼせ上がるようにも思えなかったし、大学の成績も優秀だから、ピッタリだと思ってね」

「……」

「俺の目に狂いはなかったわけだ。今では君がいないとアイツはどうにもならない」

「……」

何か分かんないけど顔が赤くなってる気がする。

「ほ、他の人でも務まると思います」

「謙遜すんな。他の奴じゃ無理だ。…何たってあの自己チュー俺様だからな」

「なんとかなりませんか?あの性格。 社員がみんなビクビクしてます。あの怒鳴り声とか…」


「悪かったな、自己チューの俺様で」

――




背筋に冷たい汗が…流れた。

振り向くと、そこには冷た~い視線を私達2人に向けてる恐~い顔した自己チュー俺様社長様がいた。

「話しは進んだか?」

さすが副社長、怒りオーラ全開の社長様をものともせず普通に話してる。

これは本当に尊敬だ。

尊敬の眼差しを副社長に向けてたら、

「いつまでサボってんだ。お前を遊ばす為に雇ってるんじゃないんだからな。部屋に戻って仕事しろ」

「はい、失礼します」

後は副社長に任せて部屋に戻る。




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俺様  ドキドキ  胸キュン  社長様  秘書  誘惑 

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