小芝居の効用 副作用 副産物
エンドロール
結局 今、
隣に彼女がいないのは
私の脚本の上演が
功を奏したため、
違う。

上演は失敗した。

私の用意した共演者達は
残念ながら、ヘボばかりだった。

なぜ、あの時点で、
父は私との同居を拒んだのか。
このアドリブには
手を焼いた。

父が 母の他界後、
独り身に耐え切れず
私との同居を
即断していたのなら、
彼女に父の面倒を任せ、
その別れは、
私の描いた脚本通りに
全てが上手く
手筈通りだったはずだ。

しかも、父との諍いも
他の要因を介しての
回避できていたのだろう。



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