リアル




「また改めて御話を聞くことになるかもしれません」


生野は煙草を取り出しながら言った。


このカフェは終日禁煙らしく、長居出来そうにない。


「あ……はい」


「何でもいいので、思い出したことや気付いたことがあったら連絡下さい」


今度は若月が名刺を美緒の前に置いた。


「分かりました……」


「では、失礼します」


生野と若月は美緒に丁寧に頭を下げてカフェを後にした。








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