皆が皆、口を揃えて言うので隆は目を丸くしてしまった。


「あの子に男友達がいたなんてね」


被害者三人の職場の人は隆の話を聞くなり、同じことを言ったのだ。


刑事だと名乗るより口を割りやすいと言ったのは生野だった。


それで隆は被害者三人の友達の振りをして、それぞれの職場に足を運んだのだ。


そして話を聞きたいというと、全員が同じことを言ったのだ。


「男友達どころか、友達すらいなそうだったからね」


三人目の被害者の職場の者は、煙草の煙を吐き出しながらそう言った。


自分も職場の人間から見たらそう見えるのだろうか。


隆は話を聞きながらそんなふうに思った。


三人目の被害者、米山あかりは自宅近所のコンビニエンスストアでアルバイトをしていたのだ。



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