覆される都市伝説
ナナオの正体
翌朝、目が覚めた時、やっぱりマカがくっついていた。

いつの間に布団の中に入ってきたのか分からないけれど、日が昇っても爆睡しているのを見ると、寝るのは遅かったんだろうな。

「って、わたしも寝ちゃったんだなぁ」

いろいろあって、疲れていた。

でもこういう風に、また普通の人間のように動けるなんて想像もしていなかった。

しかもマカ達みたいなモノと関わることも…。

「わたし、ホラーとかオカルト、あんまり好きじゃなかったしな…」

おばあちゃんからいろんなお話を聞かされたせいで、怖いとは思わないけれど、特別好きということもなかった。

でもこういう存在が本当にこの世にいたなんて、改めてビックリだ。

「って、何言ってんだろう…」
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