覆される都市伝説

同類達の反応

その日の昼頃になって、ハズミとマミヤが訪れた。

二人とも両手にたくさんの紙袋を持って。

「いらっしゃい、二人とも。スゴイ荷物の量ね」

「重かった~暑かった~。ナナオ~、冷たい飲み物ちょーだい」

ハズミは荷物を床に置くなり、ぐったりと倒れ込んでしまった。

「邪魔だな、コレ」

 ドスっ

「ぐへっ!?」

…そこへ容赦ないマカが、ハズミの背中を踏み付けて荷物に近寄った。

「思ったより早かったな」

「昨日の夕方、ソウマさんが帰ってきたんだ。それで急いで用意してくれたんだよ」

マミヤも床に荷物を下ろす。

「ご苦労。ナナオ、二人に冷たい緑茶を」

「分かった」

キッチンに入るけど、三人の会話は聞こえてくる。
< 53 / 161 >

この作品をシェア

pagetop