繋いだ手
サプライズ
でも、

今日は月曜日。


アイツはかわいい奴だと、ちゃっかり、みんなのハートをワシ掴みにして、彼はしっかり自分の居場所を築いていた。


いつもの如く、


早番部隊は、

片付けを終え、


賄いを食べ始める。




今日は、遅番部隊がいないから、


比較的静かなはず…




そうでもなかった。



賄いをあやかろうと、


一人暮らしの学生は、


シフトに関係なく、
ご飯だけ食べにやってくる



ちゃっかりとか、
図々しいとかより、


そういうところがかわいい。


いつも通り賑やかな休憩時間。


ますますテンションがあがる!



明日は、
休みだからだ。



1週間の終わり。


やっぱり、月曜の夕方が一番好き。



みんな、
休日前の、


オーラ全快!




「あっ、そろそろボスの誕生日っスねぇ。」

気が利く、店一番の盛り上げ役のタク。


「え?マヂすかぁ?!


ボス、誕生日なんだぁ。


ぢゃー、みんなで、


何かやりましょうよ♪




俺サプライズとかすんの、超好き!」




4月は、一緒に店を立ち上げた、

相方、ボスの


誕生日がある。




今までは、個々に

酒や、
タバコ…


それぞれが誕生祝いを

あげることはあっても、



みんなでお祝い!


っていう、サプライズなソレは、未知。



この店の長を祝おうと、



最初に、言い出したのは、
この店で一番新しい、

善だった。

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