午前九時。
平日より二時間ほど遅い起床時間は、それでも明子の休日の土曜の朝にしては、少しだけ早いほうだった。
昨夜、食べ散らかし飲み散らかしたゴミの山を見ても、ダイエットの誓いは消えることなく、明子の中に残っていた。

頭の片隅に。
しっかり。
くっきり。
刻まれていた。

どうやら、本気モードになったらしい。
スイッチが入ったらしい。
自分のことだけに、明子にはそれがはっきりと判った。
動機は単純すぎる動機だけれど、きっかけなんてそんなものよねと、明子は自分に頷いた。

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