ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

恋の全て

普段は緩やかに授業が進む小さな街の学校でも、さすがに受験生には厳しい。


まだ五月末なのに、三年になってからは全国模試や抜き打ちテストがバカみたいにあって……。


毎日机にかじり付く事を強制されて、あたしの頭は爆発寸前だった。


教室から見える窓の外には、憎らしいくらいの青空。


どこまでも高く広い空には、ゆったりと流れる雲とそれを見守るように照り付ける太陽。


今日は半袖でも暑いくらいで、緩やかに吹く風には微かに夏の匂いが混じっている気がした。


こんな日にはいつも、雪ちゃんと出会った時の事を思い出す──。


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