僕は君を抱きしめることができない

哀しい思い出

小さいころの幼い記憶のほとんどは





母さんとの思い出だった。





ボクの母さんは優しかった





いつも笑顔で怒ったことも泣いたこともなかった。





ただ、優しくいつも微笑んでいた





まるで聖母マリア様のように・・・





だけど母さんはボクの前からいなくなった。





もともと体が弱く風邪をこじらせていち早く逝ってしまった。





母さんの葬式は身内だけで行われた。





身内と言っても母さんの父親と母親も、もうすでにいないらしく





いたのは、親戚と母さんの祖母と祖父だけだった。





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