こちらミクモ探偵事務所3

「進展?」

首をかしげ、荷物を下に置く紘哉。
狸翠は手元の書類を紘哉に投げて渡した。

「手紙が届いた。今度はキーホルダーと一緒に」

「どうやら家の鍵についていたものらしい。さっき確認をとった」

そう言って、親指で雄太郎を差す狸翠。
紘哉は手紙がコピーされた書類に目を通す。

『100万円は預かった。
春野夏紀と三雲芳樹の居場所なら、既に君達に教えてある。そこまで来るがいい』

< 157 / 217 >

この作品をシェア

pagetop