夕食の準備をしているとき、ハルくんが学校から帰ってきた。


「ハルおじたん、おかえりー」

「ただいま、一花」


制服姿の眩しいハルくんは姪っ子の頭を撫でてから、キッチンにいる私の方へ顔を向ける。


「なゆさん、一花を迎えに行ってくれたんだね。ありがとう」


私たちに向けられた笑顔は、全く邪気のないキラキラしたものなのに。

そんな彼に裏の顔がある事実なんて信じたくはなかった。



「何作ってるの?」

私服に着替え終えたハルくんがキッチンへ現れて私の隣に立った。


「リクエストに応えて、ハンバーグにするつもりだよ」

「ほんと? 楽しみ。僕も何か手伝うよ」

目を輝かせたハルくんは白いシャツを腕まくりし、手を洗う。

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