幸せの記憶
プロローグ

大安吉日。

今日は親戚の
結婚式。

本当は母が出席する予定だったのだが、
ダンスの発表会と
重なり、
私が代理で出席することとなった。

私の名は、
和泉比沙子。

旦那と小学生の息子と三人暮らし。

今日は旦那と子供は仲良く映画を
見に行くと
いっていた。

出かけに、
式に着ていく服を
選んでいたら、
ほとんど
着れる服がなく、
まるで
授業参観のような
服装になって
しまった。

旦那は
「少し
やせろよ···」

と言って、
子供を連れて
出かけていった。

今、流行の
「イクメン」だが、
私には
めっきり
冷たい···。

とにかく、
洋服選びに
時間がかかり、
私も慌てて、
出かけることと
した。
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