ミルフィユと猫被り
秘密の作戦



「ただいま〜…。」



重い空気を背負いながら玄関を開くと、陽気な兄貴が顔を出した。



「おっけぇりィ〜♪聞いて喜べ!弟ょ!!今日の夕飯はなんと…って、おい!」


ウザい。ウザすぎて、つっこむ気すら起きない。



「なぁなぁ、恭〜!今日、カレーなんだってば!!」



だからなんなんだょ?!



「だからって、お前好きだろ?待ってたのに…。」



そしてなんだ?!


俺の身の回りの奴らは、みんなどうして心理描写が出来るのか?!!



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