おじさんって言うな！ 〜現役JKに恋した三十男の物語〜

現役JKとの出会い

　暦の上では立春を過ぎたらしいが、何だってこんなにクソ寒いんだよ！


　そんな、凍えるほど寒いある日の夜、俺は会社帰りに近所のコンビニに寄り、500mlの缶ビール、正確には発泡酒だがと、熱々のおでんと漬物なんかを買った。


　それらを手にぶら提げ、コンビニを出てさっさと帰ろうとしたのだが、ある光景が目に入り、ふと足を止めた。


　コンビニのウィンドウの前に、数人の若者がたむろしていた。３人ほどの茶髪の男達と、そいつらに取り囲まれるようにして立つ、小柄で黒髪の女の子。


　よく見かける光景ではあるのだが、その女の子が俺はひどく気に掛かり、思わず足を止めると、そちらを見入ってしまったのだった。