デート……

楽しみすぎて死ねる。


この約束だけで、半年はごはんが食べられそう。


これって、22年間地味に生きてきた私へのご褒美だよね。

神様、本当にありがとうございます……。




私の数歩先を歩く穂積さんの背中を追いかけながら、どんどん強くなる胸の高鳴りを感じて、何度も息を吐く。


夢を見ているみたいで

まだ実感はわかないけれど


穂積さんが私に抱いているのが愛情じゃなく、ただの「興味」だとしてもかまわない。


ただ、彼のことを好きって思っても迷惑じゃないってことが幸せだと思った。






「――穂積さん」


会場の扉近くで、彼を呼び止める。