ルビゴンの河の先
3. 同居
―――それから。
私は彼―竹中さんの向かい側に座り、現代について説明をした。
「天気の予測ができるのか!」
…テレビをつけてやればお天気お姉さんに驚き。
「よく見れば見たことのない絡繰りばかりだ…」
…テレビにエアコン、携帯電話を怖々といった様子でいじくったり。
「そもそも着ているものが違う」
…洋服について話をしたり。
未だ陣羽織姿の竹中さんと話し込むこと数時間。
そこで私はやっと大事なことを説明していないことに気がついた。