《完》パーフェクトウエディング*社長の奥様は22歳*
私は佐久間君のメモを手帳の中に挟んだ。



私の知らない若い時のお父さんに瓜二つの彼。



その彼の連絡先を捨てるコトが出来なかった。



今も心の片隅に居る私のお父さん。

ずっと幼い時から心の中に抱いていた違和感。


私は日々、その想いをやり過ごして来た。


その違和感の理由(ワケ)を知ったのは捺と結婚して2ヵ月目。




お父さんは私の本当のお父さんじゃなかった。



私のお父さんはお父さんの親友で今はもう居ない。



お母さんと同じ天国に逝ってしまっていた。






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